春の不調は“肝”からくる?中医学に学ぶ春の養生法
- Emi
- 4月15日
- 読了時間: 3分
春の不調は“肝”のサインかも?こんな症状ありませんか?
春は立春から始まり、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨と続き、ゴールデンウィーク頃までの3ヶ月。
この時期は、五臓でいうと「肝臓」が活発に働くとされ、心身に大きな影響を与えます。
特徴として、春先に感じるイライラやまぶたのピクピク、花粉症、のぼせなどの症状の多くは、上半身のトラブルです。それは肝の働きが影響している。
春は「肝」が活発になる季節?中医学の考え方
春は桜をはじめ、たくさんの植物が芽吹く季節。
冬の間に蓄えたエネルギーを使って、新しい命が芽生えるこの時期、このエネルギー循環がうまくいかないと、なにかしらの春のトラブルにみまわれます。
冬の間にエネルギーが蓄え切れなかった場合も同様。
ちなみに、季節関係なく、こむら返りやまぶたがぴくぴくが起こりやすい人は、春の季節の養生を心がけた方がいいです。
私が実践している春の養生法
(うずらの卵&朝ブラッシング)
私がこの春に取り入れた、春の養生法2つを紹介!
1、うずらの卵を生で食べること。
うずらの卵は、小さい癖に、鶏卵よりもパワフル。
五臓(肝・心・脾・肺・腎)全てを補い、特に老化に関係する「腎」はことさら強化してくれます。
うずらの生卵は濃厚で絶品。
納豆に入れても美味しいし、一口くらいだけど、卵かけにして食べると、本当に美味しい!
そのために、リングの中に入れて切るだけという「うずらの卵カッター」も買いました。これがとても便利!ストレスフリーで「ウズラー生活」が過ごせます♪
うちの柴犬・ケンシロウに、毎日1つゆで卵にして食べさせているのですが、普通の卵より好んで食べる理由がわかった気がします。
2、朝のブラッシングで髪をしっかりとかすこと。
朝の忙しい時間に・・・と思うかも知れませんが、毎朝、静電気が起こらない櫛やブラシで、100〜200回梳かすのがポイントです。
中国の古典「黄帝内経」には、「五臓六腑の精気はすべて頭面に注ぐ」と記されています。
針治療などで使う「ツボ」「経絡」が、頭部にはたくさん集まっています。
春の陽気は頭部に集まりやすいため、髪を丁寧に梳かすことで、気血の流れを巡らせて、イライラ、鬱々とした気分の解消、めまいや頭痛の緩和、免疫の向上が期待できます。
さらに、美容にもいい。
頭皮の健康は、顔のシワやたるみに影響するとされています。
頭皮に1つのシワがあれば、顔には6つのシワがあるそうで、一回の頭皮ケアで六回の顔ケアに相当するそうです。
しっかり髪をとかすだけで、良いことづくしです。
春におすすめの食材リスト(薬膳的視点から)
ざっくりいうと、旬の野菜、緑の濃い野菜、香が強そうな野菜(にら、茗荷、セロリなど)
みかん、レモン、ジャスミン茶など、香が良い果物やお茶などもおすすめです。
睡眠と肝臓の深い関係―23時〜3時に眠れていますか?
私自身、最近睡眠時間が短く、肝を十分に休められていません。そのせいか、こめかみ付近に頭痛を感じています。
中医学では、夜23時から午前3時は、肝と胆が自己修復を行う時間とされ、この時間に熟睡することが大切です。
また、「肝は血を蔵し、目に開竅する」と言われ、目の健康は肝の機能と密接に関係しています。目を酷使することは肝臓の血液不足になりやすい。
仕事の最中、ちょっと目を閉じるだけでも効果があります。
わかっているくせに、目を酷使している上に、肝胆の修復時間帯に寝ていないなんて……。
大いに反省して、今日は目を温めるホットマスクも使って、早く寝ようと思います。
春を元気に過ごすためのちょっとしたコツ
薬膳以外の春の養生は、今回紹介した以外にも「足湯」「軽い運動」もおススメです。
春から夏に季節が巡るように、体も春に行う養生が、次の季節への体の準備につながります。
心身ともに健やかな毎日を過ごしましょう!
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