手作りおせち2025:今年はタコの大人買い
- Emi
- 1月12日
- 読了時間: 6分
更新日:3月18日
メニュー作りから年末準備へ:我が家の手作りおせち料理
我が家のおせちは手作りが基本。
定番メニューはもちろん、作る私自身が飽きないように、必ずいくつか新作を取り入れることにしている。
その定番・新作含めたメニュー作りは、スーパーやコンビニなどでおせち料理の予約注文が目につくようになると、「あぁ、そろそろだなぁ」と、年末の足音を感じ始めて、慌てて考えはじめる。
新作メニューは、面白そうだと思ったものをいくつかピックアップして、頭の中で味や他のメニューとの兼ね合いを想像し、最終的にいくつかを選ぶ。
ぶっつけ本番で作るので、
「もう来年はいらない」
というハズレメニューも当然出てくる。
でも、そんなハズレも含めて、おせち作りは毎年おもしろいから、やめられない。
だいたい20日頃にはメニューを決めて、買い物リストや段取りのスケジュール表を作り、27日頃から準備を始めて、29、30、31日は大本番。
戦場と化すキッチン:
お正月料理作りの大本番
鍋という鍋、
タッパやボウルなど、
我が家の調理器具たちを総動員し、
キッチンが戦場と化す。
毎年、味を煮含めるものから作り始め、最後に焼き物に取り掛かることにしている。
焼物は早く作ってしまうと、お正月に食べる時にびっくりするくらい味が落ちてしまうので、31日の午前中という最後の最後に作ることにしているのだ。
午後からお重へ詰める作業を母に手伝ってもらい、夕方頃にようやく完成。
そして、配達。
お正月は疲れ果て魂が抜けたようになる、というところまでが私の毎年の恒例なのだが、今年は少し勝手が違う。
旦那さんの実家だけでなく、親戚の分も含めて、5軒分のおせち料理を作ることになったのだ。毎年3軒分は作ってるけど、5軒分はさすがに多い。
2025年
我が家のおせちラインナップ
定番
田作り
えびのつや煮
数の子のべっ甲漬
たたきごぼう
えび入り伊達巻
なます
黒豆煮
牛肉の八幡巻
ぶり照り焼き
鯛の味噌焼き
早煮昆布
タコの旨煮
新作
栗茶巾
くわいの含め煮(シロップ風)
鶏肉の昆布巻き
レンコンとしらすの柚子胡椒和え
里芋のすだち煮
お正月料理の新作メニュー:タコの煮物
『タコの旨煮』は昨年から登場したメニューだが、その評判の良さから、今年は定番として取り入れた。
カタログで料亭のお重に入った存在感抜群のタコの煮物を見て、「これだ!」と思ったのがきっかけ。
お重の中でエビに次ぐ主役級の大きなタコ足は、見た目も味も存在感が抜群!
今年は人数が多かったので、市場で大きな生タコをまるまる一匹購入した。
人生初のタコの大人買い。
楽しすぎた!
しかし新たな発見も。
生タコのぬめり取りがこれほど大変だとは思ってもみなかった。
漁村でタコの下処理に洗濯機を使っているのをテレビで見たことがあるけど、本当に洗濯機を使いたいくなった。
なにしろ塩を振って
ぐるぐる回す、
揉む、回す、
洗って塩振って、
ぐるぐる、揉み込み、ぐるぐる、
この繰り返し。
吸盤がキュキュッとし始めた時は、ようやく見えてきた終わりにほっとした。
スーパーで売っている「刺身用の茹でタコ」の値段が少々お高い理由が、身を持ってわかったのだった。
もう「高いわぁ」なんて思わずに買おうと思う。
パワーフード
「くわい」との格闘
この時期にしか出回らないくわい。
思わず買ってしまったのだけど、下処理の大変さに後悔した。
まず皮にひびが入るまで茹で、
その後冷水にさらしてアク抜き…
と、工程時間が小さいくせに長い。
えぐみを取り除くのにもひと苦労。
もう、皮にひびが入ったか?
これはひびなのか?
と、疑問がいっぱいだし、大変なわりに特別美味しくない・・・。
しかし、くわいのえぐみの強さ🟰パワーなのかもしれない。
「良薬口に苦し」「毒も薬になる」と言えばいいのか、
抗酸化力も高く、血糖値低下、肝機能強化、抗ウィルス、抗循環器疾患、抗がん作用と、一体何の薬?
っていうくらい強い力がある。
薬膳でも特に肝臓の働きを助け、
デトックスを促すと言われている。
薬膳的にも優れた里芋のパワー
一方、里芋は気軽に食べられる漢方薬といった感じで、デトックス作用も強く、免疫力アップ、脂質異常症、各種がんなどに効果がある。
薬膳では体を温め、エネルギーを補給する作用に加え、胃腸の調子を整えてくれるので、年末年始の疲れ切った胃にも優しい。
おせちの食材対決!里芋 vs くわい、軍配はどちらに?
里芋とくわい。
一見似たような感じだけど、
くわいは芋じゃない。
ホクホクしていない。
イメージでいうと、
レンコンを少し芋寄りにした感じ。
今回思った。
パワーの強さ云々を考慮しても、味や下処理のことを考えたら、私は断然里芋派だ。
里芋バンザイ♪
どこかで「くわい」を見かけたら、自分で頑張って下処理して食べようと思わずに、調理済みのものか、下処理済みのものを購入するのがおすすめです。
お正月らしいパワーフードのくわい。
なんだかんだ言っても、
来年もう一度挑戦してして、
やっぱり手間のわりに美味しくないなと思ったら、永久欠番にします(笑)
補足:
レシピと下処理のコツ
この記事で紹介した「タコの旨煮」と「くわいの含め煮」の作り方とポイントをご紹介します。
ぜひ次回のお正月の準備にお役立てください!
1. タコの旨煮のレシピ
材料(4人分)
• 生ダコ(足)……1本
• 醤油……50ml
• みりん……50ml
• 酒……50ml
• 砂糖……大さじ2
• 生姜(薄切り)……2枚
作り方
1. ぬめり取り:
生ダコに塩をたっぷり振り、揉み込んでぬめりを取ります。
その後、流水で丁寧に洗い流します。
この作業を繰り返す。
ある程度ぬめりをとっておいて、いちど冷凍をしてから、また後日解凍をしてぬめりを取る作業すると、少しだけ楽にぬめりが取れます。(市場のおじさん情報です)
2. 下茹で:
たっぷりの湯を沸かし、タコを2~3分茹でます(硬くなりすぎないよう注意)。
粗熱を取ってから食べやすい大きさに切ります。
3. 煮る:
鍋に醤油、みりん、酒、砂糖、生姜を入れ、中火で煮立てます。
そこにタコを加え、弱火で20分程度煮込めば完成です。
ポイント:
煮込む時間が長すぎるとタコが硬くなるため、加減を見ながら煮汁が絡む程度で火を止めてください。私は圧力鍋で煮込んでいます。
2. くわいの含め煮(シロップ風)のレシピ
材料(4人分)
• くわい……200g
• 水……500ml
• 砂糖……50g
• 塩……ひとつまみ
作り方
1. 下処理:
くわいを皮付きのまま、水から茹でます。
皮にひびが入るまで30分ほど茹で、そのまま冷まします。
粗熱を取った後、手で皮を剥きます。
2. アク抜き:
剥いたくわいを新しい水に1時間ほどさらします(アクが気になる場合は時間を延長)。
ざるにあげて、1時間程度放置。
3. 煮る:
鍋に水、砂糖、塩を入れ、煮立てたらくわいを加えます。
弱火で15分ほど煮含めて完成です。
ポイント:
甘さを調整する場合、砂糖の量を増減してください。シロップのような甘い煮物として楽しめます。
あまり長い間煮ると、固くなるので注意です。
私はクチナシの実を入れて、黄色く色をつけました。
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