【中医学✖️腸活】大腸癌になりやすい体質をチェック!中医学で腸を整える食生活
- Emi
- 2月13日
- 読了時間: 8分
更新日:2月18日
1975年頃、大腸癌にかかるのは
約2割だった。
そう、昔の日本人の食生活では
大腸癌にはなりにくかったらしい。
ところが、今は爆増している。
一日5000個生まれるという癌細胞が、淘汰されずに
体の中でじわじわ増殖して大腸癌となる。
どのようにして、大腸癌になったのか、その理由と体質は1つじゃない。
大腸癌になりやすい体質とは?
① 台風が発生したばかりの状態
ー湿熱薀結(しつねつうんけつ)
体内で「湿気」と「熱」が合わさり、台風が発生!
体内のジメジメが炎症を引き起こす。
症状:トイレに駆け込む下痢、
痔、胃腸の不快感、
ニキビ、吹き出物
台風(湿熱)は、大雨(消化器の不調)や強風(皮膚のトラブル)がセットですよね。
② 巨大台風に発展!
ー湿熱瘀毒(しつねつおどく)
「毒」の文字が登場しました!
「湿熱薀結」が悪化し、
体内の湿気と熱がドロドロに濃縮し
毒素が蓄積。
腸内の炎症も悪化!
症状:被害も大きく激しくなる!
激しい腹痛、腸の腫れ、
慢性炎症。
③ 長雨が続く梅雨のような状態
ー脾虚・湿困or 脾陽虚・湿困
(ひきょ・しつこん OR ひようきょ・しつこん)
胃腸の働きが弱くなり、
余分な水分が排出されず、
体が湿気を溜め込んでしまう。
症状:体が重だるい。慢性疲労、
むくみ、
消化不良、食欲不振。
体の中がジメジメ・ベトベトした状態になり、
湿気が嫌いな消化器官が
さらにダメージを受ける
負のスパイラル!
慢性病を持っている人、
癌の術後なども、このタイプが多い。
④ 干ばつでカラカラに乾いた台風
ー肝腎陰虚(かんじんいんきょ)
乾いた木の枝が燃えやすいように、
体内の潤い不足により、
体内の熱が燃え上がりやすく、
熱がこもりやすい状態。
症状:火照り、のぼせ、寝汗、
イライラ、便秘。
大腸癌の術後、放射線治療の後になりやすい。
年とっていくと、だんだんこのタイプになっていく。
⑤ 台風に成長できない熱帯低気圧
ー気血両虚(きけつりょうきょ)
体のエネルギー(気)も、栄養(血)も足りない。
全体的にパワーダウン。
症状:すぐ疲れる、顔色が悪い、
めまい、貧血気味、
回復が遅い。
化学療法や癌の長期療養をするとなりやすい。
⑥ 寒すぎて台風が生まれない海
ー脾腎陽虚(ひじんようきょ)
体の中心部(腎)が冷え、
エネルギーを作る力(脾)も低下。
症状:全身の冷え、下痢をしやすい、
食が細い、朝がつらい、
免疫力低下。
薬の効きも悪く、抗がん剤に負けているタイプ。
高齢者もこのタイプの人多い。
大腸癌の予防におすすめの食事
今、説明した6つのタイプは、
大腸に不調が起こりやすい人。
すでに不調がある場合は、対処しないと大腸癌に発展しやすい人です。
でも、結局どうしたらいいんだ?
中医学では、身体を中間状態を保つようにするといいよ、という。
暑すぎず寒すぎず、
潤いすぎず、
乾きすぎない。
どっちかに偏らないこと。
だから、寒すぎて台風が生まれない海タイプの人は、
体の熱を戻す。
カラカラに乾いた干ばつ台風の人は、
潤いを戻す。
自分の体質を見極めて、
中庸に持っていくようにするしかない。
なんでもほどほどがいい。
体質別の食事改善法
(中医学的アプローチ)
湿熱薀結(台風発生) ー体に余分な熱と湿気があるタイプ
→ 体内の熱と湿気を取り除く
• おすすめ食材:キウイ、緑豆、
冬瓜、ゴーヤ
• 控えたい食材:辛いもの、
揚げ物、
アルコール
湿熱瘀毒(巨大台風)ー腸に毒素が溜まり炎症が悪化
💡 腸内の毒素が溜まっているため、
排毒を促し炎症を鎮めることが重要!
→ 解毒&炎症を鎮める
• おすすめ食材:大根、レンコン、
ハトムギ、
緑豆、柿
• 控えたい食材:高脂肪食品、
加工食品、
アルコール
• おすすめの飲み物:緑茶、
プーアル茶
(体内の湿気や毒を排出)
脾虚・湿困(梅雨のような体質) ー胃腸の機能が低下し、むくみや疲労感
→ 胃腸の力を強化し、湿気を排出
• おすすめ食材:はとむぎ、
かぼちゃ、
大豆、シナモン
• 控えたい食材:冷たいもの、
乳製品、
生野菜
肝腎陰虚(干ばつで状態)ー潤い不足で火照りや便秘がち
→ 潤いを補い、体を冷やしすぎない
• おすすめ食材:山芋、牡蠣、
豆乳、梨
• 控えたい食材:カフェイン、
スパイシーな料理
気血両虚(熱帯低気圧) ーエネルギー不足で回復が遅い
→ 栄養をしっかり補給
• おすすめ食材:黒豆、ナツメ、
クコの実、鶏肉
• 控えたい食材:冷たい飲み物
• 控えたいこと:過度のダイエット
脾腎陽虚(冷えきった海) ー体の芯から冷えて免疫力低下
💡 「冷えは万病の元」
温かい食材を摂り、
胃腸を活発化させることがカギ!
→ 体を温めて、内側から活力を取り戻す!
• おすすめ食材:エビ、マグロ、
ラム肉、にら、
生姜、シナモン、
黒胡麻
• 控えたい食材:冷たい飲み物、
冷えた果物、
アイス、生野菜、
カフェイン
• おすすめの飲み物:生姜湯、
シナモン紅茶、
くるみミルク、
生姜スープ
抗がん効果のある食材
食べ物の中には、抗がん効果を持つものもある。
例えば、
湿熱(台風・巨大台風発生)タイプの人には、キウイフルーツが最高に効く。
キウイは体内の余分な熱や
湿気を排出する作用があり、
解毒や抗酸化作用が期待されている。
ただし、キウイは胃腸が冷えやすい人には向かない。
「寒性」の果物なので、
体の熱が不足している人が食べすぎると、冷えを悪化させる可能性がある。
もし体を冷やしたくない場合は、
ジャムにしたり、
すりおろして生姜と合わせて葛湯にするのもおすすめ。
でも、一定の量を1、2ヶ月食べ続けると、本当に抗がん効果が発揮されるらしい。
なぜなら、キウイは中国の揚子江あたりが原産で、
「ビトウコウ(獼猴桃)」という名前もあるパワフルなフルーツだから。
「桃」という漢字が使われているところからも、効果がありそうな雰囲気が漂よう。
おまけに、糖尿病にもいいらしい。
黒い種にはエネルギーもたっぷり詰まっている。
腸内環境を整える和食
そもそも、日本人に大腸癌が増えた理由は、食生活の変化。
それならば、食生活の改善が一番手取り早い。
野菜や果物や海藻類をたくさん摂る。
味噌汁や漬物などを摂る。
昔の日本の食生活に近づける事が、
一番の近道ということ。
腸活をサポートする発酵食品&食物繊維!
腸が元気になれば、免疫が上がり、
病気のリスクも低下!
① 腸内の善玉菌を増やし、バリア機能を向上(プロバイオティクス)
食品:ヨーグルト、納豆、味噌、
醤油、お酢、
甘酒、チーズ、キムチなど(発酵食品)
② 善玉菌のエサ(プレバイオティクス)を摂る
食品:ごぼう、もち麦、海藻類、
玉ねぎ(水溶性食物繊維)
③ 腸のバリア機能を強化する(オメガ3系脂肪酸)
食品:イワシ、さば、アマニ油
食習慣の悪化で、腸が老化が進む。
老化した腸は、寿命を縮める。
腸と脳は深くつながっていて、
その関係は「腸脳相関」と呼ばれている。
腸が弱ると、体だけでなく
心の調子にも影響が出ることがある。
最近の研究では、腸内環境が乱れると、
物忘れが増えたり、
気分が落ち込みやすくなることがわかってきた。
つまり、腸を元気にすることは、
心と頭の健康を守ることにもつながるのだ。
他にも、アレルギーや感染症のリスクが上がったり、
うつ病や不眠、体臭、口臭、クローン病など、
一見すると、腸と関係ない病気まで、
その影響範囲は幅広い。
大腸癌にならなくても、
大腸の不調は見逃せない。
昔の日本人は、自分の腸と仲良しだった。
今こそ、腸を労わり、
健康を取り戻すべき!
すでに不調がある人は、三顧の礼を持って、
ご機嫌伺いをするように、丁寧に優しく腸を扱わなきゃいけない。
まずは、発酵食品や食物繊維を
取り入れることから始めてみよう。
備考:中医学がすすめる!腸活に役立つレシピ
中医学では、体質に合わせた食事が大切とされています。
以下のレシピを日々の食事に取り入れて、無理なく体質改善を目指しましょう。
くるみミルク(冷え対策&エネルギーチャージ)
💡 冷えが気になる人に!体を温め、
エネルギーを補うドリンク
材料(1杯分):
• くるみ(生または軽く炒ったもの)…10g
• 豆乳(または牛乳)…200ml
• はちみつ…小さじ1(甘さはお好みで調整)
• シナモン…ひとつまみ
作り方:
くるみをミキサーで細かく砕く。
鍋に豆乳(または牛乳)を入れて温め、
くるみを加える。
ひと煮立ちさせたら火を止め
はちみつとシナモンを加えて混ぜる。
カップに注いで完成!
効果:
✔ くるみは「補腎」の食材で、腎を養い、
冷え改善に◎
✔ シナモンが血流を促し、体を芯から温める
緑豆と冬瓜のデトックススープ(湿熱がある人向き)
💡 体にこもった熱を冷まし、余分な水分を排出!
材料(2人分):
• 緑豆…大さじ3(30g)
• 冬瓜…200g(皮をむき、一口大に切る
• だし汁(または水)…500ml
• 塩…少々
• 生姜(すりおろし)…少々
作り方:
緑豆を軽く洗い、水に30分浸けておく。
鍋にだし汁を入れ、緑豆を中火で柔らかくなるまで煮る(約15分)。
冬瓜を加え、さらに10分ほど煮る。
仕上げに塩を加えて味を調える。
冷えやすい人は、生姜をほんの少し加える。
効果:
✔ 緑豆は体の熱と湿気を取り除き、
デトックス効果抜群
✔ 冬瓜は余分な水分を排出し、むくみ改善に◎
大根とレンコンの和風蒸し(腸の炎症を鎮める)
💡腸の炎症を鎮め、
解毒をサポートするシンプルレシピ
材料(2人分):
• 大根…100g(輪切り)
• レンコン…100g(薄切り)
• はとむぎ…大さじ2(茹でておく)
• だし汁(または水)…50ml
• 醤油…小さじ1
• すだち(または柚子)…適量
作り方:
大根とレンコンを蒸し器で10分ほど蒸す。
はとむぎとだし汁、醤油を加え、
さらに5分ほど蒸す。
器に盛り、すだちを絞って完成!
効果:
✔ 大根&レンコンが腸の炎症を鎮める
✔ はとむぎが解毒&むくみ改善に◎
これらのレシピを取り入れて、
毎日の食事で体質改善を目指しましょう
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